目的: 日本と韓国の代数学(特に環論を中心とした領域)の研究内容の理解を行い 研究の更なる向上を図ることが目的である。 1995年に日本で開催された第2回日中環論国際シンポジュームが次回 (1999年)より日本・中国・韓国の3国の共催となり韓国で開催されるにあたり、 この国際会議の準備的段階として両国の研究者の研究状況を把握して、 それらの成果を国際会議の場において披露できる土台を築いておくことが 大きな狙いである。 同種の計画との関係: 1991年に第1回日中環論国際シンポジュウームが中国・桂林氏で行われた。 (詳細は岩波書店発行・数学・45巻84−85ページに記載されている) 1995年に日本(岡山理科大学)で第2回が開催され、 ここで次回以降は韓国も参加し3国で環論国際シンポジュウームを開催することが 決まった。次回は1999年に韓国(Taegu)で開催が予定されている。 本計画はこの国際シンポジュームに向けて日本と韓国の研究内容について 相互理解を行う準国際会議としての位置づけで行うものである。 日本国内で開催される環論関係の定期的な主な会議としは、 環論および表現論シンポジューム(各年開催で29回開催されている)と 多元環の表現論シンポジューム(ほぼ隔年で6回開催)がある。 前者は環論一般、後者は多元環および群の表現について研究成果を発表したりテーマを 決めての解説的講義を行っている。 可換環論については、可換環論シンポジュームが毎年開催(18回開催)されて、 主に研究発表とその討論の場として行われている。 本計画は上記の会議と連動して韓国の研究者がこれらの会議にも参加しやすいよう 会期設定および運営調整をする予定である。 ------------------ 佐藤真久 山梨大学工学部土木環境工学科 400-8511山梨県甲府市武田4−3−11 電話 0552-20-8141(Fax兼用)